コインランドリー。
子どもたちの新学年に必要なものを朝から買い物しまくっていたら、帰宅はすっかり夕方に。
雨続きだったので洗濯物は山ほど積み上がっていたのに夕方になるまで忘れていた。
夕飯を済ませて、夜になってから慌ててコインランドリーへ行くことにした。
そもそもコインランドリーは頻繁には行かなくて、ましてやこんな時間なんて滅多にないこと。
誰がこんな時間に利用するねん、と思っていたけれど意外と人の行き来がある。
中年くらいのおじさん。
洗濯物が回っている間に近くのコンビニへ出かけて、軽く夕飯らしきものを済ませながら待っている。
勝手ながら、生活に無頓着なように見えて、洗濯機から乾燥機へ衣類を移動させるとき、一枚ずつかるく畳んでから入れたり、ネットを使用したり几帳面なようでもある。
若い夫婦と小さな子供の家族もいた。
こんな時間にとても小さな子供を連れていて見る人が見れば
「子供を寝かせてあげなよ」と思うかもしれない。
けれど、三人で丁寧に洗濯物を畳みながら談笑している姿を見ると、とってもいい家族なんだな、と思ったりする。
みんな、いつも利用しているのかな。私のように今日はたまたまなのかな。
おうちに洗濯機がないのかな。あるけれどうちみたいに乾燥機がなかったのかな。
なんだろう。他のところで見かける人には何とも思わないのだけれど、なぜかコインランドリーで見かける人に限って、
どんな生活でどうしてここにいるのかな、と想像してしまう病気。
そんな私もだいぶ謎だろうな。
こんな夜に一人で、家族のものと思われる大量の衣類とシーツと毛布を洗いに来る人。
だいぶ想像力を掻き立てられる被写体だな。