鬼退治。
朝から、イチコの習い事の試合を観に行き、借りていた図書館の本を返しに行き、子どもたちの髪を切りに美容院へ連れていき、
節分の豆や恵方巻きを買いに行く頃にはもう夕方!
なんてバタバタする1日!
たけど、子供の成長した姿を見たり、のんびり子供達と好きな本を選んでみたり、すっきり可愛くなった美容院帰りの子供達を見ていると、
この家に悪い鬼なんて住み着いていないんじゃないかと思う。
退治するべき鬼が見つからない。
そう思える私はなんて満たされているんだろう。
幸せものだよね。
私にも、子どもたちにも、誰しもの心にきっと悪い鬼が住み着いているはず。
完璧な人間はいないし、誰にでも悪い性格の1つや2つあるもんね。
だけど、なんて親バカだろうと思うけれど、
人間の心には絶対に悪い所がある前提として、
人として許せない悪さと、そうでもない悪さとあるけれど、
うちの子供達の心にある悪さは、許せない悪さじゃないんだよな、と思う。
人を裏切る。人を陥れる。人を蔑むことで自分の地位を確立する。人の悪口ばかり言う。
そんな悪い鬼は住んでいない。
物が片付けられない。テキパキ動けない。成績が良くない。だらしない。
そんな鬼が住んでいる。
それくらい、人の心を深く傷つけるような鬼でもないんだから、
退治するまでもないよね。なんならこのまま共存しましょうか?
とも思う。
ただ、これが厄介なことに、そういう鬼たちは、人の心を深く傷つけない代わりに、自分自身が社会生活を営むにあたりかなり支障をきたすんだよね。
だったら、やっぱりこれらの鬼のほうが良くないのではないのか。
たとえ人を陥れたり裏切ったりする鬼が住んでいても、それでもテキパキ動けて物が片付けられる方が幸せなのか?
これを考え出すとキリがないんだよね。いつも。
結局、やっぱり鬼退治だな!
心に住む、人として許せない鬼も、そうでもない鬼も、社会生活を営むにあたり支障をきたす鬼も、やっぱり皆出ていってもらいたい!!!
やっぱり鬼退治だな!
一周回ってそういう結論!